《第252回講演会》活動報告

テーマ『SDGsなフォトポリマー』

第252回講演会
日時2023年1月19日(木)13:00~17:00
場所Zoomでのオンライン開催
テーマ『SDGsなフォトポリマー』
フォトポリマーは、光の刺激により特性が大きく変わることを機能として様々な用途に使用されている。フォトポリマーは、光を利用するため省エネルギー化には貢献しているが、脱炭素社会では材料を含め様々な新たな取り組みが必要となる。本講演では、持続可能な社会実現に向けた取り組みに関する最新の動向について紹介頂いた。
講演内容1.「循環型熱硬化性樹脂によるサーキュラーエコノミー戦略」物質・材料研究機構内藤 昌信 氏
サーキュラーエコノミーに関する全般的内容からリサイクルに関するアプローチ方法であるプロセスインフォマティックスによる手法や動的共有結合を導入したエポキシ樹脂の特異な力学物性などを含め硬化物の分解及び再生などの演者等の取り組みについて紹介頂いた。
2.「酸と光を用いた協働的な材料分解・加工技術の開発」東京大学大学院総合文化研究科正井 宏 氏
光分解性材料や光加工性材料は産業的にも重要である一方で、材料が環境中の光でも容易に劣化し得るため、長期的な利用が困難とされてきた。本講演では新たに開発した酸と光を用いた協働的な分解・加工が可能な材料について紹介頂いた。酸と光による加工や分解が可能でありながらも、使用時には酸の除去によって高い光安定性を持つ材料を実現している。
3.「光エネルギーと生体触媒によるCO2から有用物質生産~プラスチック原料生産への展開~」大阪公立大学 人工光合成研究センター天尾 豊 氏
太陽光エネルギーを利用し二酸化炭素をブドウ糖やデンプンに固定する天然光合成を手本にして、二酸化炭素を原料として有機化合物に固定し、生分解性プラスチック原料やプラスチックそのものを作り出すことができれば、天然光合成を手本とした究極の人工光合成が達成できる。本講演では、可視光増感分子とロジウム錯体からなる光酸化還元系にいくつかの生体触媒を組み込むことによって、光エネルギーを駆動力として二酸化炭素をアセトンなどの簡単な有機分子に固定し、有用なプラスチック原料が生産可能な技術について紹介頂いた。
4.「ブレイクアウトルーム」全講演者
聴講者と個々のご講演者が個別に質疑応答や意見交換をする場を「ブレイクアウトルーム」にて提供をさせて頂いた。個別に意見交換することにより講演内容についてさらに理解を深めることができた。